「テレワークが増えたけれど、家の中に落ち着いて仕事ができる場所がない」。そんな悩みから、書斎やワークスペースを新居の間取りに取り入れたいと考える方が増えています。岐阜のように通勤に車を使う地域では、通勤時間の一部を在宅ワークに置き換えられる暮らし方も注目されています。この記事では、集中できる書斎・ワークスペースのつくり方をご紹介します。子育て世代の間取り設計全般については、子育て世代のための間取り設計ガイドもあわせてご覧ください。
テレワーク時代に求められる書斎・ワークスペースの間取り
以前は書斎というと、独立した個室をイメージする方が多かったかもしれません。しかし近年は、リビングの一角にちょっとしたワークスペースを設ける、というスタイルも人気です。オンライン会議の多さや、集中したい作業の内容によって、求められるスペースの形は家庭ごとに異なります。
大切なのは、「どんな働き方をしたいか」を間取り計画の初期段階でイメージしておくことです。声が漏れても気にならない仕事内容なのか、静かな環境が必須なのかによって、設置場所の選び方が変わってきます。フルリモートで週5日在宅の方もいれば、週数回だけ自宅作業をする方もいるなど、働き方の頻度によっても必要なスペースの広さや独立性は変わってきます。

設置場所の選び方|独立した部屋・リビング隣接・半個室から選ぶ

独立した個室タイプ
独立した個室タイプの書斎は、オンライン会議や資料の音読など、周囲の音を気にせず集中したい方に向いています。ドアを閉めれば生活音を遮断できるため、仕事とプライベートの切り替えもしやすくなります。
リビング隣接タイプ
リビングやダイニングの一角に設けるワークスペースは、家族の気配を感じながら作業したい方や、育児をしながら在宅勤務をする方に向いています。対面キッチンからも見える位置に配置すれば、家事をしながらでも子どもの様子を確認しやすくなります。
半個室という選択肢
完全な個室にするか、リビングに開放するかで迷う場合は、その中間となる「半個室的な配置」も選択肢のひとつです。引き戸や袖壁(部屋の入り口脇に設ける短い壁)で視線を軽くさえぎりながらも、物音や気配は伝わる程度に仕切ることで、集中しつつも家族とのつながりを保てます。小さなお子さまがいるご家庭では、様子を見守りながら作業したいというニーズも多く、人気の選択肢のひとつです。デスク周りだけでなく、リビングから見える範囲にコードが露出しないよう、あらかじめ配線ルートを計画しておくと見た目もすっきりまとまります。
集中できる書斎づくりの工夫

集中力を高めるには、窓の配置や照明計画も重要なポイントです。デスクの正面に窓を配置すると画面に光が反射しやすいため、窓は横や後方に配置するのがおすすめです。手元を照らすデスクライトを併用すると、長時間の作業でも疲れにくくなります。
収納スペースをデスク周りに確保しておくと、書類や配線がすっきりまとまり、集中しやすい環境を保てます。コンセントの位置も、パソコンや周辺機器の配置を見据えて計画しておくと安心です。
オンライン会議への備え
オンライン会議の音が家族の生活音と重なってしまうと、お互いに気になってしまうものです。防音対策としては、石膏ボードを二重に張って壁の遮音性を高める、気密性の高い防音ドアを採用する、床にラグやカーペットを敷いて音の反響を抑えるといった工夫が一般的です。独立した個室タイプの書斎であれば、こうした対策を取り入れることで、会議中の声が周囲に響きにくくなります。
画面越しに映る背景も意外と気になるポイントです。デスクの向きを工夫して生活感の出やすい場所が映り込まないようにしたり、ニッチや飾り棚を背景に配置して観葉植物や本を飾ったりすることで、落ち着いた印象を保てます。
省スペースでもつくれるワークスペースのアイデア

「書斎専用の部屋を確保する余裕がない」という場合でも、階段下やクローゼットの一部を活用した小さなワークスペースをつくる方法があります。奥行き40〜60センチ程度のスペースがあれば、簡易的なデスクを設置することも可能です。
寝室の一角や、廊下を少し広げたニッチスペースを活用するアイデアも人気です。限られたスペースでも、収納と一体化させることで、圧迫感の少ないワークスペースをつくることができます。
将来的にお子さまの勉強スペースとして転用できるよう、汎用性を持たせた設計にしておくのもひとつの方法です。ライフステージの変化に合わせて使い方を見直せる空間にしておくと、長く活用できます。
まとめ
- 書斎・ワークスペースは「独立した個室」と「リビング隣接」の2タイプが主流
- 集中したい作業内容によって、向いている設置場所が異なる
- 窓・照明・収納・コンセントの配置を工夫すると、集中しやすい環境になる
- 専用の部屋がなくても、階段下やニッチスペースを活用する方法もある
書斎やワークスペースのご希望も、間取りの打ち合わせで一緒に考えていきましょう。お気軽にご相談ください。



